(おあずけ)Go Go BARに魅せられて


※このブログは小説形式で
登場人物・会社・店舗名は
全てフィクションです。

アパレル業界に飛び込んだ
矢名樹 准也がリーマンを独立。

そして成功から一気に破綻へ。

再起し移住先のタイで魅せられた
ゴーゴーバーを偶然にも
経営する事になる物語です。

サラリーマンと経営者の苦悩
それぞれをリアルに描いてみました。


本編)


うう・・残念。

今なら友達が横に居ても間違いなく

やれる時にはやるのですが(笑)


さすがに新入社員のこの時は

これはまずいと思い踏みとどまりました。


彼女には「同期が寝ているから

散歩に行こうか?」


そう言って部屋を出てホテルの中庭を

2人で散歩しました。


中々浴衣のレディと

散歩する機会など無いので


これはこれで

私の中ではこの時の思い出は


青春の1ページの中に

セピア色の甘い香りで


いや彼女の体からほのかに香る

石鹸の香りに包まれ

記憶の中に保存されています。


その後、彼女と旅行が終わった後も

会う約束をし別れたのですが


結局互いに連絡が取りづらくて

あっという間に2人は


楽しかった思い出の1ページの中に

埋もれてしまったのです。


当時から、今のようにスマホがあれば

この恋はもっと長く続いたと思います。


私はまだ実家から通っていて

仕事の拘束時間が長く


彼女は寮生だったので

寮の公衆電話でしか連絡出来ない

そんな状況でした。


これでは互いに段々と

遠ざかってしまうのも

無理は無い事でした。


通信インフラが整備された

今の時代のカップル達は

羨ましい限りです。


仕事に戻り現実の世界が再び始まり

私は仕事に没頭していました。


秋も深まり少し肌寒い

季節がやって来た頃


私の憧れの先輩Wさんが

「おい矢名樹、今夜踊にいくぞ!」

そう誘ってきたのです。


今なら「踊る」と言えば

直ぐにピンときて


ダンサーなどの

イメージが湧きますが


昭和50年の始めに「踊りに行くぞ!」

と言われても「???」でした。


何故なら「踊り」や

「ダンス」なんてのは


盆踊りや社交ダンスしか

知らなかったからです。


私は訳が分からないまま

先輩に連れられ

その夜飲みに行きました。


彼はいつの間に連絡していたのか

彼女を呼んでおり


そしてもう一人私の為に

レディを呼んでいてくれていました。


まだまだ通信インフラが

未発達のこの時代


それなのに女性を集める事が出来る

凄腕のナイスガイが

この時代には生息していました。


そしてその一人がこのW先輩でした。


どのように集めてくるのか

彼と遊びに行くときには

男同士で行った覚えが有りません。


必ずいい女が一緒にいて

私は随分とご利益(りやく)に

あずかりました。


合コンパーティなどが大ブームで

あったものこの頃です。


パーティへの参加のチケット

通称「パーケン」が飛ぶように売れて


※パーケン=合コンパーティに

参加するチケットで


立食形式を通じ、ゲームなどで

カップルを成立させたりしていました。


金額的には1万円ぐらいが

多かったように思います。


これで一儲けしていたナイスガイが

この頃には生息していたのです。


居酒屋で皆でワイワイした後

W先輩が「行くぞ!」そう言って

立ち上がりました。


私はどこに連れて行かれるのか?

そう思いついて行くと


彼が皆を引き連れて

煌(きら)びやかな

ビルに入って行ったのです。


そしてその店の扉の前に有る

店名が私の目に飛び込んできました。


「マハラジャ」


その店名は

このような名前だったのです・・・。

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以前のブログはこちらから

それでも俺はタイへ行く




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