(異業種交流会)Go Go BARに魅せられて「リーマン独立物語」

※このブログは小説形式で
登場人物・会社・店舗名は
全てフィクションです。

アパレル業界に飛び込んだ
矢名樹 准也がリーマンを独立。

そして成功から一気に破綻へ。

再起し移住先のタイで魅せられた
ゴーゴーバーを偶然にも
経営する事になる物語です。

サラリーマンと経営者の苦悩
それぞれをリアルに描いてみました。


本編)


先生にボードを借りて、いよいよ

初サーフィンです。


波の有る所までパトリングで

行くからと、やり方を教えて

もらったのですが


いざスタートすると、中々思うように

前に進みません。


先生はひとかき・ひとかきで

どんどんと前に進んでいきます。


何とか追いつこうとバタバタと

かいていると、既にぐったりとしました。


ようやく追いつくと、今度はいよいよ

波に乗ります。


「小さな白波を見て、それにあわせて

かいて!」

「波が大きくなってきたら乗って!」

「波に乗れたら一気にボードに立って!」


そう言われても、全く上手くいかず

とりあえず、ボードに立ち上がると


赤ん坊がハイハイからようやく

一人立ちしたような感じで

安定感ゼロでふらふらしていました。


そして直ぐにドボン。


まぁ、そんな事を何度か繰り返して

昼になり、一旦休憩の為

部屋に戻りました。


物凄く疲れましたが

大自然の中で遊ぶ楽しさで

昂揚感は抜群でした。


昼間は近くの小料理屋で

刺身定食を食べたのですが


やはり海の傍、物凄く

美味しかった事を覚えています。


先生は「生涯、自分は自由人でいたい。」

そのような事を言われていました。


誰からも束縛されず、自由に生きたい

そんな生き方を目指している。

そう言われていたのです。


仕事が有る時は集中して

休みは休みで思い切り取って遊ぶ。


そんな考え方でした。


私の父親などは朝から晩まで

働きづめで、たまの休みは

ずっと死んだように家で寝ていました。


ある程度、もの心が付き始めた頃

「一体何が楽しいのだろう?」

ロボットのような人生を送っている

父親に疑問符を抱いたものです。


自分が父親と同じ年ぐらいになると

そんな父親がいかに

頑張ってくれていたのかが分かり

感謝するのですが


若い時分はそんな父親の生き方が

単なる人生の時間の消費にしか

思えなかったのです。


それに比べて、目の前にいる関口先生は

本当に人生を謳歌しているように思え

自分もこの人のようになりたい


そう思わせるには、十分な輝きを

持ち合わせていました。


「どう、矢名樹さん?」

「楽しい?」

笑いながら先生は聞いてきます。


「はい!凄く楽しいです。」


サーフィンは疲れましたが

大自然の中、海にもまれて

あがくのも


それはそれで純粋に楽しく思えました。


何よりも普段の仕事のストレスから

解放された気分になれたのです。


食事が終わり、先生から

「矢名樹さん、今度僕の主催している

異業種交流会に参加してみない?」

そう言われたのです


「何ですか?先生?異業種交流会って?」

初めて聞くその言葉に、そう尋ねました。


「ああ、色々な業種の会社の人達が

集まって親交を深める飲み会だよ。」

そう言われたのです。


当時、人脈を広げるという目的で

この「異業種交流会」という場が

凄くもてはやされました。


ブームになっていた感が有るぐらいです。

それに誘われたのです。

「はい!お願いします。」


興味深々でその会合に参加

させてもらう事にしました。


午後からも少しボードの練習をし

心地よく疲れた後

その日海岸を後にしたのです。


翌日先生から電話が有り

「明日飲み会が有るから来る?」

そんなお誘いを受けました。


「勿論、行きます。」と

そう返事をさせて頂き

私は参加しました。


当日会場に行くと、約10名ぐらいの方が

談笑されていました。


私が一番若かったように

思えます。


自分が働いている世界と全く違う人達と

お会いするのは、初めてでした。


緊張しながらも、私は名刺を手に

全員に挨拶をして回りました。


その会話も緊張の連続です。

私の知らない世界ばかりなので

私はずっと聞き役に徹していました。


その日の飲み会には

本当に様々な業種の人がいました。


保険・建設・印刷・行政・清掃

など・・・

ただ、アパレルがいないので


「先生、アパレルは僕だけですか?」

そう聞くと


「1業種1人しか呼ばないんだよ。」

「そうで無いと意味が無いから。」

そう言われ


「アパレル代表は矢名樹さんだから。」

そう言って貰えたのです。


先生は付き合う中で、自分が気に入った

人間だけを呼んでいると言われたのです。


このように、先生に気に入って

貰えたお蔭で


私の人生の羅針盤はどんどんと

先生が航海している同じ方角へと

舵をきっていったのです。


今この場を借りて

若い社会人の方達に呼びかけたいです。


「人生は人との出会いで

大きく変わります。」


沢山の人と出会う事が大切だと

思えるのです。


その中での出会いが

自分が思ってみなかった道を

切り開いてくれ


人生の指南役となってくれるかも

しれないからです。


私の人生が大きく変わったように・・・。




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