私をフェーンと呼んだレディ12

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本編)



あれから、5年の月日が経った今

この店は随分と変わってしまいました。


当時沢山来ていた、ファランはいつしか

ほとんど見なくなり


中国や韓国からのゲストが目立つように

なっていました。


そして残念ながら

昔のような勢いは、もう店内からは

感じられませんでした。


店に入ると、ホールスタッフが

私を案内します。


私はウォンが何処にいるのか

気が気でなりません。


ステージのダンサー達を目で追い

必死で彼女の姿を追い求めました。


「いない。」「どこだ?」

入店したばかりなのに

気持ちだけが先走ります。


とりあえず席に座り、ドリンクを

オーダーしました。


ステージを端から端まで探します。

「いない・・・。」

「まだ、着替えているのかな?」


そう思って、置かれたビールを

飲もうとしたその時


ステージのダンサー達の間から

向こう側の席が見えたのです。


「いました!」


雰囲気は変わっていたのですが

確かにその姿はウォンでした。


ただ、その横には既にゲストが

座っていたのです。


ウォンもこちらを見て

私に気づいたようでした。


彼女は少し困ったような

笑みを浮かべていました。


その笑みの意味は、私が来たにも

関わらず、既に指名されていて

気まずいからだと解釈しました。


ウォンの横のゲストは

嬉しそうな笑顔で

彼女の肩に手を回していました。


本当なら、その席には私が

座っている筈でした。


その姿を見た時

「何故だ!」そんな強い思い・・・

いや怒りが湧いてきたのです。


彼女の「ソイ!キョウ・カムna!」

そんな言葉に、必ず行くからと

答えていたにも関わらず


何故、他のゲストにキープされて

いるのかが理解出来なかったのです。


私はまだ、期待していました。


彼女が私に気づいていたので

こちらの席に移動してくる事を。


短い付き合いでしたが、私は彼女を

来る度に常にPBしていました。


そして私は彼女に「フェーン」と

呼ばれた男であったからです。


そんな大事なゲストが来たのです。

こちらに来ない筈が有りません。


しかし、私の期待は裏切られ

ウォンは一向にその席から

立つ気配が有りませんでした。


私の中でどんどんと暗い影が

広がっていくのを感じました。


それは何故、店がオープンして

間もないのに、彼女が直ぐに

指名されているのかの疑問の影でした。


それはまるで、彼女の横のゲストが

この日ウォンの再出発を

知っていて


私のように一直線に

やって来たかのように思えたのです。


ゲストは嬉しそうにウォンに

話しかけています。


そしてその体を撫で回していました。


それをステージ反対側から見ていた私は

更なる疑問が湧いてきました。


それは「あいつ!(ウォン)は

もしかしたらライン相手は

俺だけではなかったのでは・・・。」


そんな疑問です。


どう考えても、今ウォンの横にいる

ゲストは、初めて指名したようには

見えませんでした。


そして何より、彼女が私に気づいたにも

関わらず、私の方に来ない事が

それを裏付けるように思えたのです。


私は彼女と目が会った時に

手招きまでしてあげたのにです。


ゴーゴー嬢は自分の大切なゲストが

来ると、そちらに席を移動する事は

よく有ります。


ところが、私の手招きに

彼女は何の反応も見せませんでした。


「ピエロだ・・・。」


私は5年もの間、定期的に来る

彼女のラインに一喜一憂していました。


そしてついに「今日、会える!」

そう思いPBするつもりで

勇んで店に来ると


そこには、もう1人の彼女のフェーンが

既にその席を確保していたのです。


「ハハハハ。馬鹿バカしい・・・。」

その場で大声で笑いたくなりました。


本当に・本当に大声で

笑いたくなったのです。


5年も・5年もの間、彼女は

私の事を忘れずにいてくれたと

信じていたのに・・・


私はホールの中、ポツンと一人ぼっち

でした。


目の前に置かれたビールが

虚しく目に写ります。


ステージではダンサー達が

音楽に身を委ね

けだるそうに踊っていました。


そんな姿は一切目に入りません。


私はぼんやり、ウォンとそのゲストの

姿を見ていました。


ウォンは時折こちらを見ています。


ただ、彼女はやはり、私の元へとは

来てくれませんでした。


そんな時、ステージ向こうの待機所から

私にアピールするレディが見えたのです。


ウォンにばかり気を取られていたので

気づきませんでした。


その彼女は懸命に私に手を振っています。

まだ、若いダンサーのようでした。


皮肉にも、初めてウォンが

私にジャイケンの

アプローチをしてきた席です。


私にアピールするそのレディが

まさに5年前のウォンと被りました。


「そうだ、もう少し待ってみよう。」

「5年も待ったのです。後、もう少しだけ

待とう。」そう思い


時間潰しにその若いレディを

席に呼んであげました。


彼女が喜んでこちらに向かって

来ます。


まさに、その姿は

5年前のウォンの姿が

フラッシュバックした瞬間でした・・・。



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