読者投稿ソムタムさん 第101話
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本編)
●第101話 あなたは奥さんと旅行
ゴールデンウィーク。
今回はタイでなく、
家内と二人で台湾に旅行です。
私も家内も旅行が大好きで、
アジアの近場にはよく行っています。
最近はお互い仕事が忙しくて、
別々に行くことが多くなっていますが、
スケジュールが合えば
今回のように一緒に行きます。
別に仲が悪いわけではありません。
そしてパタヤにいる嬢は、
私が妻帯者だと知っています。
もっと若ければ、パタヤでは
独身で通した方が、少しくらい
いいことはあるかもしれませんが、
すでにそんな歳ではない。
とはいえ、私が嬢以外の女性と
仲良くしていると、嬢は怒ります。
たとえ家内でも機嫌が悪くなります。
1日くらいのデートなら、
何とかごまかせますが、
家内と海外旅行となると、さすがに無理です。
毎日朝昼晩、定期便のように
交わしているラインも、旅行中は
まばらにしか出来なくなります。
たとえごまかしてもどうせバレて
追及されるし、面倒なので、
正直に台湾に旅行だと告げました。
「家内と旅行なんだ」
「もう私のことかまってくれないのね」
夜嬢がスネるときの定番フレーズです。
もう私のこと愛してないのね、
というのもあります。
ラインで会話し始めてごく初期の頃は、
一瞬ドキッとしましたが、
今更こんなもの挨拶がわりです。
「ふーん、お前にスマホを
プレゼントしたの誰だっけ?」
「夏にサメット島のホテル
予約したの誰か知ってる?」
ラブラブなスタンプを送ってきます。
「でも今はかまってくれない」
「今だけだよ」
「OK、10Bで許してあげる」
「安いもんだ」
「今すぐ払って!」
「えー」
「555」
そのあと私は、搭乗する
飛行機の写真を送りました。
すると嬢のラインは一変。
泣きスタンプ怒りスタンプの連打です。
なぜ私を連れて行ってくれない、
私をかまってくれない、
もう嫌いになったのかと、
果てしなく続きます。
台湾についてSIMをチャージして
ラインを見ると、まだ続いています。
「私に働かせて、なぜあなただけ
奥さんと旅行に行くの?」
働かせてって、俺はヒモか(笑)
「今度行くときは9日間
お前と一緒じゃないか。」
「家内とだって、そんな長いこと
旅行したことないんだぞ」
「あなたはいつも私を置き去りにする」
「そんなこと言ったって、
家内のご機嫌損ねたらタイへ
行けなくなってしまう」
「知らない!」
こんな調子でした。
いつまでも相手しているわけにもいかず、
家内と旅行を楽しみます。
ホテルに帰って、ベッドに入って
寝ようとすると、仕事をしている
はずの嬢からラインが来ています。
「ノードリンク」
「日本は今連休中だから、パタヤにも
日本人がたくさん行くはずだ」
「そんなの知らない!」
「バーにはレディは大勢、
私にはカスタマーは来ない」
「私は仕事してるのに、あなたは旅行」
「私のこともう好きでなくなったのね」
「すぐに来て」
「もう愛してないのね」
「あなたは奥さんといつも一緒、
でも私はちょっとだけ」
「私は一人ぼっち。誰もいない」
「娘がいるじゃないか」
「誰も私の事かまってくれない」
旅行中に隙を見てラインしているのに、
延々と面倒くさい状態が続きます。
こんな感じで、旅行中は
何を言っても無駄でした。
原稿を書くのに当時のラインを
読み返しましたが、旅行中の3日間、
私は怒りもせず、
ずっと嬢の相手をし続けています。
よくこらえたなあと我ながら感心します。
今なら、面倒になって途中で
1日くらい放置するでしょう。
そして私は台湾より帰国。
これでいつもの状態に
落ち着くかと思ったのですが、
「もう絶対行くな」
そんなこと言われても行くし。
「台湾人なんか嫌い」
ムチャクチャです。
台湾にもパタヤと同じように
バーが並んでいて、レディが
たくさんいるとでも思っているのでしょうか。
どこの国にでも夜の街はあるでしょうが、
パタヤの様な街がそうやたらとあるはずもない。
あったとしても、家内と一緒では行けません。
そもそも私が台湾へ行く目的は、
半分以上が食です。
「台湾人はバーに来るのか?」
「知らないっ!」
やれやれです。もう今度旅行に行くときは、
休日出勤で一日中ライン
出来ないって言うことにしよう。
こんな調子ではゆっくり旅行を楽しめません。
いまや旅行はパタヤ行きが
メインになってしまっていますが、
私はまだまだいろんな所へ行きたいのです。
嬢に遠隔で束縛されるのは堪忍してほしい。
私は完全退職したら、パタヤに1か月とか
長期滞在を繰り返すつもりをしています。
そんなときにこの調子だと、
いったいどういうことになるんだろう?
想像がつくようなつかないような、
未知のワクワク感に、
私は思わずニヤけてしまうのでした。
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