雨が降ると故郷を思い出す。第16話~第18話

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本文注釈より)


「ねぇ、リンはダンサーにならないの?」


その問い掛けに私は一瞬体が

固くなったのです。


何故なら、昨日の夜、ママさんから


「あなたもダンサーになれば楽に

なれるよ。」


そう言われていたからです。


私はペーンのこの言葉に思いきって

聞いてみたのです。


「ねぇ、ペーン、みんなゲストと外に

出て行くけど、ご飯を食べに行くの?」


そう聞いた途端・・・。


ペーンの顔がはっきりと曇ったのです。



「この物語は10年以上、タイに

通い続けた私が、夜嬢達から

聞いてきた様々な話をまとめ

リンというイーサン出身のレディを

フィクション仕立てに書き上げたものです。」


いよいよ、リンは自分に与えられた

仕事の内容を聞き大きな衝撃を受けます。


そして、その驚きの仕事内容を知って

店に行くと、自分と同じような年代の

ダンサー達が何食わぬ顔で仕事を

している事に不思議さを感じてしまうのです。


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