私と投資との出会い3


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株を買った当初は、小さな
動きがあるだけでした。

それでも自分で初めて
購入した株に
何だかワクワクして

毎日、新聞欄の株価動向が
それはそれは
楽しみだったのです。

最初の頃は貯まった
お金を少しづづ
株式投資に回していました。
まぁ、鳴かず飛ばずのような
感じでしたが

それでも少し上がるだけで
「おっ!」な~んて
喜んでいたのものです。

ところが・・・。

そうです。しばらくすると
始まったのです。
バブルが・・・。

ある日の事、株式欄の株価が
皆、上昇の印になっていました。

「おお!なんだこれは?」
驚いて自分の株価を見ると
持ち株全てが大きく
上昇していました。

その日は仕事帰りにも
夕刊を買い、またもや
驚きました。朝刊の前日の
終わり値から更に上昇
していたいからです。

ここからはとんとん拍子で
私の持ち株は面白い程
上がっていったのです。

しかし、その事で私は今後の
人生の道を大きく踏み外す事に
なりました。

それは毎日の株価を
見ているうちに
自分の資産がどんどんと
増えていくので

その後の投資の為の
貯蓄を怠ってしまった事です。

私が入社したのはレディスの
アパレル会社でした。
その為、社員やバイトは全て
若い女子社員。

25歳を超えると
クリスマスケーキと揶揄された
時代であったので
長く勤めて年齢がいってしまうと
恥ずかしい。

今では考えられないような
時代背景に、会社には常に
18歳~22歳までの
若い女性社員が
いけすの満員御礼の鯉のように
うようよといました。

25歳を超えると退職し
違う勤め先に転職していた
からです。

さぁ、こちらは若いエネルギーが
下半身から湧き上がってくる
ギラギラの男子社員。
そしてお金が身分不相応に
有ります。

もう、私は片っ端から女子社員達に
アタックし、若いエネルギーを
発散させてもらっていました。

この頃、バブルと並行して
ディスコやDCブランド
ブームの到来です。

ディスコに入るにはそれ相応の
恰好で無いと入場出来ない
そんな仕掛けに踊らされ

御多分に漏れず私もDCブランド
の洋服を片っ端から、買い漁り
始めたのです。
1着10万円以上もする
スーツをです。

ネクタイなどもブランドの名前が
後ろに付いているだけで
1本1万以上もしました。
ワイシャツなんかも2万近く。

しかし、私はそんな値段に
完全に麻痺していました。
いや私だけで無く、世の中
全体が麻痺し始めていたのです。

私の場合は、自分の懐が
毎日のように勝手に
増えていった訳ですから・・・。

それはもう、貰った給料は
全力投球で、女との付き合いや
遊びやファッション等に
浪費しまくっていました。

この時のバブルをきっかけに
私の物欲という、人生に於いての
悪の根源が植え付けられて
しまったといっても
過言では有りません。

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