ピーナ物語「確定した疑惑」


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本当は私以外合計
9人のカスタマーが
チケットを買ってくれたのでは
ないのか?そんな疑問が私の
中で広がってきました。

それなら辻褄が合って来ます。
4枚のチケットのうち、初日に
そのうちの3人も来るなんて
どう考えてもおかしい。

ただ、9人のゲストが購入して
くれたのなら合点がいきます。
パーティは3日。平均して1日
3名の来店。

これが自然であるように
思えたのです。

そしてこの日もう一つの疑惑が。
それは指輪でした。
彼女にあげたダイヤの指輪は
当初彼女は左手の薬指にはめて
いました。

最初彼女が指輪が欲しい。
そう言った時に
私はこう尋ねたのです。

「婚約指輪などしていたら
カスタマーが増えないよ。」

「何も聞かないでも指輪を
見る人は見るよ。」と

ただ、彼女は「大丈夫です。」
「私はずっとはめています。」と

しかし、この日私がふと彼女の
指を見ると、その指輪は右手の
薬指に移動していました。

私の視線に気づいた彼女が
「左手の指が太くなって
入らなくなった。」と
私に言い訳をしたのです。

そして右手から外して左手の
薬指に入らないという
ゼスチャーを
しようとしたのですが

なんと、スッと左手の薬指に
その指輪は入ってしまいました。

ピーナは少しバツが悪そうな顔で
「あっ!入った。」と

私は「そうか。」そう言って
軽く流しましたが、心の中では

「こいつ、俺のいない所では
指輪の位置を変えているな。」

そう確信したのです。

それならそうと最初から言えば
いいものを・・・。

「大丈夫、ずっとはめています。」

何故そんな気を持たせるような
セリフを吐くのか
甚(はなは)だ疑問です。

というかそんな嘘は私への
大きな不信感を
招くだけなのです。

咄嗟に付く嘘(営業トーク)で
彼女はどんどんと自分自身を
追い詰める事になりました。

これは実はベトナムのノンも
同じ事をしたのです。

買ってもらう時には「大事に
します。ずっとはめています。」
そう言いながら、仕事になると
指輪の位置を変える。

そんな姑息な事をして
ばれないとでも思っているのか
安易な彼女達の嘘に腹が立ちます。

いや、男を馬鹿にしているのか?
そうとも思えます。そうとでも
言っておけば喜ぶだろうと・・・。

誰がそんな嘘やまやかしで
喜ぶと思っているのか・・・。

こちらは気を使って、他の
カスタマーに大丈夫?と
聞いてあげているにも
関わらずです。

こんな人を食ったような嘘が
私は一番嫌なのです。

指輪の位置が移動していた事。
最近彼女のラインのレスポンスが
全くもって遅い事。

TIK TOKにカスタマーの
プレゼントが公開されていた事。
クリパの初日に私以外3人もの
カスタマーが訪れた事。

これだけ条件が揃っていれば
結論は一つ。

「彼女には多くのカスタマーが
付いてきた。」

その事です。

私の彼女への疑惑はもう止めようが
無く広がり、最初出会った頃の
純な彼女の面影は見事に消え去って
しまいました。

そしてその後拡大してしまった
彼女への不信感が
大爆発したのです。

保護愛で始まった彼女への
気持ちはもう完全に消え伏せ
私の役目は終わったと思えました。

私は追いかける事などしません。
興味が無くなればそこで終わりです。

1度切れた心の糸は、完全な形には
決して戻る事が出来ないからです。

しかし何故、彼女達は純粋さを
失っていくのだろう。
私はふと悲しくなる時があります。

パタヤでも沢山の夜嬢達と出会い
その事を痛感しました。

純粋な彼女達が夜の世界に揉まれ
時間と共に、仕事についた頃の
無垢な心が黒い炭のように
染まっていき

気付けば1人前の夜の女に
変身してしまう。

そんな悲しいさなぎの変態を
私は幾度となく目にしてきました。

それはパタヤだけで無く
まさかこの日本でも
このフィリピンクラブという
場所でもまた出会うとは。

疑似恋愛。そんな青臭い言葉を
口にしている私は
何時も蛾になる悲しいさなぎに
翻弄されてばかりです・・・。

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