パタヤの思い出「ヌーンとの出会い」
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「俺はお前を愛しているんだ!」
深夜のコンドミニアム
静まり返った部屋の中
私はヌーンに叫びました。
「何故だ!何故お前は他に男が
いる事を隠していたんだ!」
彼女には私よりも大切にしている
男がいました。
その彼とは香港人です。
私と出会う前から深い関係で
あったようです。
しかし、彼女は私に全く気付かれず
上手く彼と私とを
両天秤に掛けていました。
いや、もしかすると私は天秤にも
載せてもらえず
遊ばれていたのかも。
かなりの酒量が入っていた私は
彼女に今にも掴みかかりそうな
そんな勢いで
言葉を叩きつけたのです。
「ふざけるな!俺がどれだけ
お前を愛しているのかお前は
知っていただろう!」
その時彼女も酔っていました。
私が何故私よりも深い関係の
男の存在を知ったのかは、今では
もう思い出せません。
ただ、深夜の部屋の中私は
ヌーンを罵倒し叫んでいました。
その事だけは、今でも
はっきりと覚えています。
同じように酔っていた彼女も
物凄い形相で私に言い返して
きました。その中でこの言葉は
私の胸に衝撃を与えたのです。
それは
「私は誰も愛してなどいない!」
「私が愛しているのは家族だけ!」
「私はカスタマーなど
絶対に愛さない!」
その言葉を聞いた瞬間
私は膝から力が
抜けていくのが分かりました。
私よりも大切にしていたと
思った男でさえも、彼女は
愛してなどいないと
言い切ったのです。
そして絶対に客など愛する事は
ないと・・・。
彼女と沢山の時間を過ごし
お互いに愛し合っている
そんなつもりでしたが、私は
所詮、彼女にとっては
客でしかありませんでした。
そして彼女に近づいてくる男達は
彼女にとって全てカスタマーの
域から出る事は無かったようです。
「なんだったんだ。」
「今まで2人で過ごしてきた
時間はなんだったんだ。」
彼女と過ごした時間。
それはパタヤに移住して来て
初めて恋におち
彼女を愛し、彼女の劣悪な環境の
アパートから引っ越しさせ
半同棲を2人で楽しんだ時間
私の部屋に入り浸り、明け方まで
我を忘れるまで2人で
飲み明かした時間。
何度もクラブに繰り出し
明け方まで踊り明かした時間。
他の誰よりもあちらこちらに
遊びに行った時間。
そんな全てがこの彼女の一言で
砂の城にように一気に崩れて
いったのです。
そうです、彼女が真に愛するのは
家族だけだったのです。
私達男は、所詮は彼女が家族に
仕送りをする為のツールでしか
なかった事を、この時
思い知らされたのでした。
もう怒る気力も無くした私は
崩れるようにソファーに座り
うなだれたまま黙り込んで
しまいました。
「バン!」
大きな音と共に扉が閉められ
ヌーンは出て行ったのです。
私が見た彼女の姿は、それが
最後となりました・・・。
☆☆☆☆☆
Kさんが気に入ったレディが
来ると、奥からその友達
らしきレディもやってきました。
私はそのレディを見た時
「おお!なかなか可愛い!」
そう思ったのです。
Kさんに決めてあげたレディも
良かったのですが
たまたま一緒にやって来た
その友達も、私のタイプでした。
「友達同士なの?」
そう聞くとうなづいたので
「一緒に座りなよ。」
そう誘ってあげたのです。
彼女の名はヌーン(仮名)
パッと見はとても可愛い子
でした。少し気の強そうな
目でしたが、私はそんな
レディも大好きです。
ヌーンは黙って私を見ていました。
ただ、この時の出会いがまさか
あんな終わりを向かえるとは
この時は夢にも
思いませんでした・・・。
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