ソムタム投稿【●第238話 スクールの検定試験】

Seesaaブログ・カテゴリー
恋愛/結婚 1位 / 62051ブログ中



「明日はレッスンの区切りで
 試験があるの」

嬢からのラインです。

なんとか最初の1週間を乗り切れ
そうです。


マッサージスクールのレッスンは、
1科目が6日間ほどのスケジュールで、
最終日に学科の検定試験があって、
合格するとその科目の認定となります。

実技については、ひととおりレッスン
が終わっても、足りない分は店で客や
生徒相手に実地訓練できますので、

実際に就職するまでにスキルを
上げることができます。

「毎日勉強してるけど、ちっとも
 覚えられない。」

「先生は、あんたは教えるそばから
 忘れていくって呆れてる」


「とにかくがんばれ」

横について勉強を手伝うことも
出来ないので、声をかけて励ます
しかできません。

もっともパタヤにいたところで、
一般科目でない専門技術のタイ語
のテキストでは、どうせ何も出来
ません。


しかし不合格で再試験とかになると、
また余計なお金がかかるので、
ここはなんとか合格してほしい
ところです。

それにお金のことだけでなく、
モチベーションも下がって
しまうのが心配です。

その日の夕方、嬢からラインが
ありました。

「最低点だった」

追試でもあるのかとドキドキします。


「でも先生にお昼ごはん御馳走
 することでOKになった」

なるほど、タイあるあるですね。

しかしスクールとしては、卒業までに
ちゃんと仕事が出来るだけのスキルと
知識を身に着けさせれば良いので、
これでいいわけです。

「もうひとり、ファランのボーイ
 フレンドがいる子も食事代払うの」

二人に分散なのでまだマシです。


送ってきた昼食の写真を見て
私は嫌な予感がしました。

BigCのレストランで、先生を
囲んでみんなで宴会状態です。

テーブルには天ぷら等豪華な
食事が並んでいます。

「おいしかったよ。あとで3000
 バーツ送ってね」

ほらやっぱり。これもレッスン
費用のうちというか検定代と
いうか、まあそんなところです。

しかし、こういう先生へのお礼は
これだけではありませんでした。

「毎週木曜日は、先生がお寺へ
 礼拝に行くの。そのときの
 供物は生徒が用意するのよ」

花とか食べ物とか、お供えです。


礼拝マッサージと言っていたので、
ひょっとすると寺で僧侶相手に
マッサージもするのかもしれません。

先生一人で行くそうなので、詳しい
内容は分かりません。

あれこれラインで会話していると、
ウオーキングストリートの写真を
送ってきました。

「見て。友達から送ってきたの」

ほとんど人が歩いていない、
ガラガラのウオーキング
ストリートでした。

昼間ならともかく、夜でこんな
光景は見たことがありません。

「バーもマッサージ店も
 クローズになっているところが多い。」

「バーの友達はみんな実家に帰ってる」

マネキンヘッドにタオルを巻く練習を
しながら嬢は言います。

「これじゃスクール終わっても
 仕事がないわ」

「大丈夫だ。すぐに就職できなくても
 その間なんとかしてやるから。
 いつまでもcovidは続かないよ」

他にかける言葉がありません。

「その間、ゆっくりスクールに
 行って何回も練習しておけばいよ」

「1週間ハードだった。ちょっと
 休みが欲しいな」

「1レッスン飛ばして、次のサイクル
 に行けばいいじゃないか」

「先生もそう言うんだけど、そうする
 とまた知らない子達ばかりになって
 しまう。」

「せっかく友達になれたから、
 がんばってみんなと一緒に行くわ」

良かった、これなら大丈夫だ。

私はホッとしました。

ソムタムさんを応援してね!


You Tubeもよろしく!