「新たに作り始めた私の砂の城」
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こんにちはソイです。
２月の末に破れた恋愛生活
その傷を癒す為に出かけ始めた
マラテの夜の街。
そして僅か３日後のひな祭りの日に
出会ったメリー。
そんなメリーと驚くようなスピードで
進展していき、現実とは思えない様な
出来事に夢心地の日々を送ってきました。
そしてこの日
私は以前愛した女性が祈った教会の
その場所で
今度はメリーが祈るまさにその姿を
見て不思議な錯覚に陥ったのです。
それはまるでデジャブのよう。
私はついこの間バクラランの教会で
以前愛した女性がお祈りする姿を
見たばかりだったから。
その時多分、彼女は家族の幸せや
私達の幸せを祈っていた筈。
私とずっと一緒にいて幸せになり
たいと思っていた筈。
いや必ず私が幸せにしてあげたのに。
しかし残念な結果に・・・。
それが今度は
新しく出会ったメリーがまさに
同じ場所でお祈りする姿を見る事に
なろうとは
夢にも思いませんでした。
メリーもまた家族の幸せや私達の
幸せをお祈りしているように思え
ました。
お祈りした内容は人に言っては
いけないそうですし、それを聞く
のもいけないそうですね。
メリーが祈る姿を見ながら私は
以前の彼女と被せてしまいました。
幻想的な教会の雰囲気も手伝って。
何とも言えない複雑な気持ちで
メリーのお祈りが終わるのを待ち
ました。
そしてお祈りする彼女を見ながら
ふとこう思ったのです。
まさに幸せなんて儚いもの。
まるで砂の城のよう・・・。
２人の恋愛の城を一生懸命作り
続けてきても
大きな波が来るとあっという間に
崩れ去ってしまいます。
跡形も無く。
しかしまた、メリーの祈る姿を見て
私は新たな砂の城を作り始めだした
事を実感しました。
綺麗な足だなメリー。
今度は大きな波が来ても崩され
ないような
そんな強い城にしたいと私自身
この教会の前で祈りました。
メリーと共に今度はずっと一緒に
歩めたらいいなと
もう何度もやり直しするような
残された時間は私には少ない
１日１日がとても貴重。
寄り道の恋愛などしている暇など
ないのです。
メリーよ本当にこんな俺でいいのか？
２０歳の心中など知る由も無いのです。
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